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北条氏政 細かすぎて伝わらない!? 汁かけ飯のシーン 三谷流の解釈

NHK大河ドラマ「真田丸」第8話「凋落」で、北条氏政の汁かけ飯を食べるシーン、
第1話に引き続き、またまた出てきましたね。実はこれ、歴史好きには有名な
エピソードがあるんですよ。

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北条氏政は、稀代の英雄 北条早雲から数えて4代目の当主ですが、
第3代目の当主で父親の北条氏康と一緒に食事をしていた時のこと、氏政がお汁を一度、
ご飯にかけたんですが、汁が少なかった為、もう一度汁をかけ足したそうです。

それを見た、父親の氏康は「毎日食事をしていて、ご飯にかける汁の量も量れんとは、、、
北条家も自分の代で終わりか、、、」と嘆いた逸話があるそうです。


要は、汁かけ飯の量も量れない者に、領国や家臣を推し量ることはできはしないという解釈です。

父の氏康に比べて、はるかに器の小さい氏政を示すエピソードですね。


但し、この逸話は後世の創作で、後北条家を滅亡に追い込んだ氏政の暗愚さを
強調する為に作られたのではないかと言われています。


ドラマ「真田丸」では、北条氏政は、暗愚な武将として描かれてはなく、

第8話での氏政が汁かけ飯を食べるシーンでは、

北条家臣の板部岡 江雪斎(いたべおか こうせつさい)が、
「我軍の勢い、とどまるところを知りませぬ!」
「この勢いをもってすれば、上杉はおろか、徳川も物の数ではございますまい!」と
北条軍が碓氷峠を越え信濃に快進撃を続けている事を北条氏政に報告すると、

「先を急ぐな」
「食べる分だけ、汁をかける。」
「少しずつ 少しずつ」
「わしの食べ方じゃ」
「北条の国盗り ゆっくり味わおうではないか。」

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汁かけ飯エピソードを北条の急がない領土拡大に解釈にして、北条氏政を策略家として
演出しています。なるほどね~ 脚本家の三谷さん、やっぱ凄いですね。


一般的には
【3代目氏康=名将 4代目氏政=愚将】で、北条が没落し滅んだとの認識かと思いますが、

三谷さん脚本の真田丸的には
【4代目氏政=名将 5代目氏直=愚将】で、北条が没落し滅んでいくのではないかと思います。


今後、秀吉の台頭、そして小田原攻めで、どのように北条家が滅んでいくのかドラマから
目が離せないです。


「真田丸」で北条氏政をサイコパス的に演じる高嶋政伸の演技も最高ですね。

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個人的には、大河ドラマ「太平記」で高嶋政伸が演じた足利尊氏の弟、足利直義も好きです。
足利兄弟の最後の別れのシーンは、もう涙なしでは語れません。

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