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室賀正武 「黙れ、小童!」もう聞けない 昌幸暗殺未遂事件の真相

NHK大河ドラマ「真田丸」第11話「祝言」は、衝撃的な展開で終わりました、、。

あの「黙れ、小童(こわっぱ)!」で一躍時の人となった、信濃小県郡の国衆
室賀正武(むろがまさたけ)」が、徳川家康に焚き付けられて真田昌幸を暗殺しようとしますが、
返り討ちにあい、壮絶な最後を遂げてしまいました。
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ドラマ「真田丸」では、放送開始から常に真田昌幸といがみ合っていましたが、第9話で初めて
意見が一致して、ともに信濃の為に手を取り合い共闘するものだと思っていたので、この展開には
もうビックリです。!

さすがに、室賀正武による真田昌幸暗殺未遂事件は、フィクションだろうと思って、調べてみたら
史実でもほぼ同じような展開だったので、さらにビックリ!

室賀正武(むろがまさたけ)は、信濃国小県群(ちいさがたぐん)を治めていた有力国衆です。
同じく真田家も小県郡の国衆で、千曲川をはさんで、北側を真田家、南側を室賀家が支配していました。

天正壬午の乱が終わった後、真田昌幸は小県郡の平定に取りかかります。真っ先にターゲットに
なったのは室賀正武です。奮闘むなしく1583年10月に、敗戦濃厚の室賀正武は真田昌幸に和議を
申し入れ、しぶしぶ真田家の家臣となります。

一方、徳川家康は、1584年3月に羽柴秀吉と激突します(小牧・長久手の戦い)。戦いはこう着状態
となり東の守りを厚くする為に家康は北条との同盟をさらに強固なものとしたいと考えていましたが、
北条は徳川との和睦の条件である沼田領の引き渡しを真田昌幸は頑として拒否し続けていました。

そこで、徳川家康は、真田家傘下に不満を持っていた室賀正武に真田昌幸暗殺を命じます。
しかしながら、室賀正武の家臣のほとんどが昌幸に調略されており、暗殺計画は昌幸に筒抜けでした。

暗殺計画を察知した昌幸は、上田城で行われる囲碁の観戦を口実に室賀正武を呼び寄せ、返り討ちに
して、室賀正武は無念の死をとげます。

史実とドラマの展開は、ほぼ同じですね。違いはというと、ドラマでは、室賀を呼び寄せる口実が、
囲碁の観戦ではなく信繁の祝言に変えられています。

しかしゲームではあるまいに、暗殺なんて簡単にできるものではないと思うのですが、、、よく家康は暗殺など命じましたね。

それだけ沼田領の件で、真田に対して腹に据えかねていたのでしょうか。
それにしても、鉄砲玉として家康に使われた室賀正武の最後は、なんとも哀れでした。

ドラマ「真田丸」で室賀正武を演じたのは、西村雅彦(にしむらまさひこ)さんです。西村さんと言えば「古畑任三郎」シリーズで人気を博しましたが
1996年に放送された大河ドラマ「秀吉」では徳川家康を演じていました。主人公が秀吉でしたので
西村さんは徹底的に黒い家康を演じ、怪しさ100%でした。

そして今度は、内野聖陽さん演じる徳川家康に暗殺を命じられるとは、、キャスティングの妙ですね。


ともかく、これにて室賀正武はドラマから退場になります。室賀正武が登場して「黙れ、こわっぱ!」がいつ炸裂するか、毎週楽しみに見ていましたが、
次回から、もう見れなくなるわけでなんだか喪失感いっぱいです。西村雅彦さんの演技に脱帽です。
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歴史にも名を残さないマイナーな国衆の一人をここまで丁寧に描いた三谷さんも凄いですね。
西村さん、出演お疲れ様でした!!

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