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第1話~第10話 ドラマから退場した武将のまとめ

NHK大河ドラマ「真田丸」もあっという間に第10話まで終了し、
本能寺の変のあと、いよいよ真田家の動きも領地も巡って動きが
活発になってきました。

ここで、第1話~第10話まででドラマ「真田丸」から退場した武将達を
復習もかねてまとめてみました。


武田信玄(たけだしんげん)  第2話で退場
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ドラマ「真田丸」は、武田信玄がこの世から去ってから9年経った、天正10年(1582年)の
織田信長が武田領に侵攻する甲州征伐からスタートします。
ですので「真田丸」での武田信玄は亡霊として現れるのみです。

武田勝頼と真田昌幸の前に亡霊として現れた2シーンのみでセリフはありませんでしたが
眼力が凄かったです。

武田信玄を演じたのは、林邦史朗(はやし くにしろう)さんです。NHK大河ドラマで、殺陣や武術指導を務めた殺陣師だそうで、最近知ったのですが、2015年10月29日にすい臓がんの為、76歳で
亡くなられたそうです。まさか今作が遺作になるとは、、、 合掌。


武田勝頼(だけだかつより)  第2話で退場
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武田家が滅亡するきっかけを作ってしまった、悲劇の信玄の息子です。
木曽義昌から始まり次々と家臣が寝返り、追いつめられる姿はあわれでしたね。

天目山の戦いを丁寧に描いていたのには、脚本家の三谷さんの勝頼への愛を感じました。
偉大すぎる父・信玄の亡霊に語りかけながら切腹するシーンは哀愁が漂いました。

武田勝頼を演じたのは、平岳大(ひら たけひろ)さんです。父は俳優の平幹二朗、母は女優の
佐久間良子という芸能界のスーパーサラブレッド。最近は顔つきがお父さんに似てきましたね。

ちなみに、父の平幹二朗はドラマ「武田信玄」で信玄の父親・ 武田信虎を演じていました。
決してこの配役は偶然じゃないでしょうね。
平岳大さんの勝頼は第2話で死んでしまったので、早くも退場になっちゃいましたね。
もうちょっと見たかったな~


小山田信茂(おやまだのぶしげ) 第2話で退場

武田勝頼を生き残るために裏切り、そのことを織田信忠から不忠者と激怒され、処刑された悲劇の武将です。

もし、武田勝頼が小山田信茂の提案を聞かずに、当初予定通り真田昌幸が待つ岩櫃城に行っていたら、
歴史はどうなってたでしょうね。武田家が滅んだとしても小山田家は生き延びたかもしれません。
そして、小山田信茂の名を地に落とすことは無かったかもしれません。

小山田信茂を演じたのは、温水洋一(ぬくみず よういち)さんです。小物感いっぱいで、いかにも裏切りそうな人相だったので、関所を閉めて武田勝頼を通らせないようにした時は、あ~やっぱりと思っちゃいました。

そのあと、織田信忠の元に参上し、ドヤ顔で城と兵士を差し上げますと言ったのに、信忠から不忠者扱いされ、斬首されるのが嫌で駄々をこねて引きずられていく演技がなんともこっけいでした。
でもやっぱりこの人こうなる運命だよね~と思ってしまいました。


織田信長(おだのぶなが)  第4話で退場
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もう説明の必要がない戦国武将のラスボス。全国統一まであと一歩というところで本能寺でクーデターにあい無念の壮絶死。もし助かっていれば、間違いなく今の日本とは違った日本になっていたでしょうね。

ドラマ「真田丸」で驚いたのは、本能寺の変が1分近くで終わった事ですね。信長は一切登場せず、
ナレーションが「信長が死んだ」と語り、信長の甲冑が崩れ落ちるシーンだけでした。大河ドラマで、
様々な本能寺の変がありましたが、ここまで端折ったのは初めてではないでしょうか。
武田勝頼の最後をあれだけ丁寧に描いたのと対照的な最期でしたね。

織田信長を演じたのは、吉田鋼太郎(よしだ こうたろう)さんです。ブーツを履いての信長登場シーン、かっこよかったです。
そして、フリルがついたシャツを着ており、恰好がリア王っぽくて、シェイクスピア俳優の吉田さんをリスペクトした演出だったのでしょうか。

しかし、真田丸での吉田鋼太郎さんの出番はあまりにも少なすぎて、なんだか贅沢な使い方でしたね。
まぁ、真田家と織田信長の接点は殆どなかったので、これはこれで新鮮でしたけど、吉田鋼太郎さんの
演技もうちょっと見たかったです。


明智光秀(あけちみつひで)  第4話で退場
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主君である信長を本能寺で討ち、すぐに秀吉に山崎の合戦で敗北&自害し、その後の歴史をかき回した
キーマン。もし本能寺の変が発生していなかったら、真田家のその後も大きく変わっていたでしょう。

ドラマ「真田丸」では、信長と同じく、あまりにもあっさり本能寺の変が終了し退場。その後の
山崎の合戦のシーンも自害するシーンもなし。本当に潔い演出ですね。

明智光秀を演じたのは、岩下尚史(いわした ひさふみ)さんです。初登場シーンは、今までの明智光秀のイメージと全然
違くてびっくり。おネエキャラっぽくて、信長にボコボコにされて不気味に笑ったときは、
ちょっとキモイ人に思えました。信長も後ずさりしてましたよね。

岩下尚史さんは、俳優としてまったく経験がないのに印象的な演技をしてたと思います。今後もドラマにオファーがくるかもしれませんね。


織田信忠(おだのぶただ)  第5話で退場
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織田信長の息子で正当な家督継承者でありながら、本能寺の変で父・信長と共に明智光秀に討たれて
しまいました。ドラマでは、二条城で信忠が自刃する最後がきっちり描かれていました。織田信長の
甲冑が崩れるシーンとは対照的です。このあたりも演出家の三谷さんのこだわりが見られますね。

織田信忠を演じたのは、玉置玲央(たまき れお)さんです。大河ドラマは初出演だそうですが、
吉田鋼太郎さんと同じく舞台で活躍されている俳優さんで、演技力は抜群でした。
今回は、早々の退場でしたが、違う大河ドラマで出演して見てみたい俳優さんです。


穴山梅雪(あなやまばいせつ)  第5話で退場
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穴山梅雪は武田勝頼とは親戚関係でありながら徳川家康に寝返り、武田家滅亡のきっかけを
作りました。そして、本能寺の変の後、徳川家康と伊賀越えの途中、家康と別ルートで別れ
農民に殺されてしまいますが、こちらもナレーションのみで、あっさり退場しました。

穴山梅雪を演じたのは、榎木孝明(えのき たかあき)さんです。過去の大河ドラマにも数多く出演しています。
ちなみに「真田太平記」で樋口角兵衛役を演じて、真田幸村役の草刈正雄さんと共演しています。
このキャスティングは、三谷さんなりの「真田太平記」へのオマージュなのかもしれません。

しかし、大俳優である榎木さんが、勝頼を裏切ったにっくき悪者役とはビックリです。
予備知識なく、第1話を視聴した人は、ほくそ笑みながら徳川へ降るシーンには驚いたのでは
ないでしょうか。

そして伊賀越えでは、家康に「自分は腰痛持ちの為、別ルートで」と言い訳がましく述べ、
山中へ消えていき、そのままナレーションの説明でひっそりとフェードアウト。吉田鋼太郎さん同様、贅沢な使い方でした。


服部半蔵(はっとりはんぞう)  第5話で退場

一般的に忍者のイメージが強いですが、実際に忍者として働いたのは初代のみで、今回登場した
服部半蔵は2代目で、槍を使って戦う武士だったそうです。

今回のドラマでも史実通りに武士らしい恰好で登場しました。あちこち抜けているキャラでしたが。

服部半蔵を演じたのは、ハマカーンの浜谷健司(はまたに けんじ)さんです。お笑い芸人という事で、ちょっと
とぼけた服部半蔵でしたね。伊賀越えでは「全力で押し通ります!」と服部半蔵を先頭に
家康一行が敵を払いのけながら駆け抜けるシーンは完全にコントでした。

さて、服部半蔵は史実ではこの後も天正壬午の乱、小牧・長久手の戦い、小田原征伐と活躍するのですがお笑い担当なだけに、第5話のみで退場ではないかと思っています。
佐助との忍者対決なんてのがあるとドラマ的には盛り上がるかもしれませんが、史実とはかけ離れますからね。


森長可(もりながよし)   第6話で退場
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織田家臣の「鬼武蔵」の異名を取る猛将でした。甲州征伐での軍功により信濃国川中島四郡を与えられ
海津城主となり、休む間もなく上杉攻めの為、柴田勝家と共に越後に侵攻し、攻略まであと一歩というところで本能寺の変が発生し、越後国を撤退します。
ドラマでは出浦昌相以外の信濃国衆が森長可を裏切って扇動した一揆勢と闘いながら、命からがら信濃を脱出してきました。

森長可を演じたのは、谷田歩(たにだ あゆみ)さんです。信長演じた吉田鋼太郎さんと同じく、シェイクスピア劇を得意とする舞台出身の俳優さんです。身長が183cmあり、目がギョロッとして、「鬼武蔵」のイメージにぴったりだったと思います。
ドラマで信繁達と遭遇した時、キレて切りかかるのではとハラハラでした。

森長可はその後、無事に自領にたどり着くのですが、ドラマ的には真田家とはこの後、関わりは薄いと思うのでこれにて退場かと思います。視聴者の再出場の要望が多ければまた登場するかもしれませんね。


滝川一益(たきがわかずます)  第7話で退場
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織田四天王の一人に数えられ、関東方面軍を信長に任されるも本能寺の変の後は、北条軍に負け、清州会議に出席できず、その後も坂を転がるように転落人生を歩む事になるちょっと不運な武将です。
ドラマでは、信長が討たれた事も知らずに、のんきに真田昌幸に温泉の話とか、北条と戦っている間に、昌幸に沼田城を乗っ取られたり、お人好しな武将として描かれてました。

滝川一益を演じたのは、段田安則(だんだ やすのり)さんです。大河ドラマ「秀吉」でも滝川一益を演じました。その時は、北条に負けた後、白髪になりげっそりして清州城にやってきたのが印象的でした。

「真田丸」での滝川一益は、北条に敗れた後、ナレーションが「結局、滝川一益は清須会議には間に合わなかった。羽柴秀吉の台頭により力を失い この後、二度と信州に戻ることはなかった」と言っているので、おそらくこれで退場じゃないでしょうか。有働アナにナレーションでフェードアウトさせられる武将がまた一人追加されました、、、。


木曽義昌(きそよしまさ)  第7話で退場
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武田信玄が亡くなった後、勝頼を裏切った武将の一人です。第1話で名前だけ出てきましたが、第7話で初登場し、伊勢に撤退する滝川一益を木曽で通せんぼし、人質を滝川一益から預けられ、一益は、なんとか木曽を通過することができました。

最初は人質をたてにする完全な悪役キャラでしたが、人質から信繁のババ様(おとり)を見つけてからは
ババ様に頭が上がらず、ビンタされ説教される演技は、なんだか可愛らしいおっさんでした。

木曽義昌を演じたのは、石井愃一(いしい けんいち)さんです。19歳の時に映画「男はつらいよ」の寅さん役で有名な渥美清さんの弟子だそうです。また「真田丸」の重要な舞台である群馬県沼田市出身というのも運命的ですね。

木曽義昌はこの後の天正壬午の乱でも、様々な動きがあるのですが真田家とはあまり関わりは薄いと思うのでこれにて退場かと思います。


春日信達(かすがのぶたつ)  第8話で退場
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父親は武田四天王の一人として数えられる高坂弾正です。父から海津城代を引継ぎますが武田氏滅亡後は、森長可の支配を受けます。その数か月後に本能寺の変が発生した際、春日信達は、信濃国衆と共に美濃へ撤退する森長可の撤退を妨害します。

その後は、上杉景勝に臣従して再び海津城を任されます。ドラマでは、真田昌幸の調略を受け、北条氏直からの起請文を握らせ、油断した所を真田信尹に小刀で刺殺され、濡れ衣を着せられ上杉景勝から磔の刑にされるというちょっとかわいそうな展開でした。

春日信達を演じたのは、前川泰之(まえかわ やすゆき)さんです。元々ファッション雑誌でモデルを務めただけあって、とにかくスタイルがいいですね。プロフィール見ると身長が186cmあり、ドラマで、真田信繁と並ぶと、信繁が子供に見えるくらいの身長差でした。ちなみに堺雅人さんの身長は172cmで、どちらも42歳です。

前川泰之さんは、第7話と第8話のみの出演でしたが、最後は、裏切られ磔にされ、予備知識なしにドラマを見た人はこの展開に驚き、かなり同情された事でしょう。



以上が、1話~10話までに退場した武将の紹介です。この中でもっとも印象的な退場は、織田信長かな~あれだけ、高速な本能寺の変はなかったですし、、。
あと、悲劇という事では、春日信達の退場ですかね。騙されて非業の死を遂げるシーンは、ちょっと後味悪い感じでした。


長文になりましたが、ご覧いただきありがとうございました。

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